発災後を生き抜け!一泊サバイバルプログラム
2023年7月15日~16日に警視庁警備部災害対策課、東京広域防災公園管理センター、災害救援ボランティア推進委員会が主催する大学生向け宿泊防災イベント2023が行われ、SKVから2人のメンバーが参加しました。
場所は東京臨海広域防災公園内にあるそなエリア東京で行われました。
内容は当日までほとんどがシークレットだったため、楽しみな気持ちと不安な気持ちで会場へ向かいました。
今回は実際に参加した本人が内容の一部とプログラムを行ってみての感想を書いていけたらと思います。
(とても有意義なプログラムだったため次回開催時は是非皆様も参加してみてください!)
〈1日目〉
最初はそなエリア東京で普段から実施している東京直下72h TOURから始まりました。実際に地震発生後の街が再現される空間の中で起こる様々な出来事に参加者が協力して乗り越えることを目指しました。
実際に起こった時に私は少しパニックになってしまって自分から動くことに初めは躊躇していましたが時間がたつにつれて周りが見え始め行動することができました。日常からSKVの活動でも自分から動けるように意識して行っていましたがいざという時にまだまだ自分から行動を起こす冷静さがないことに気づかされました。
その後、参加者同士で班を形成しますが一緒に来た人や知っている人とは同じ班にならないようにと条件が設けられたため初対面のひと同士の5人班を形成しました。アイスブレイクの中で自己紹介などを行い(このアイスブレイクの内容で私がプログラムで一番響いたことがあったのでこのブログの最後に書きたいと思います)、班の役割を決めるとき自分はリーダーに立候補しました。初対面の人同士だったためリーダーになるのは不安でしたが日頃SKVで磨いている1つであるコミュニケーション能力を試す絶好の機会だと思い立候補しました。
班形成を行った後は、警視庁警備部災害対策課の方々から身近なものを用いた防災対策術や担架の使用方法についてレクチャーを受けました。
↑ズボンを用いた簡易的な靴の作成方法。
災害対策課の方のお言葉で印象に残ったのは日常で使えるものが使えない状況が考えられるので"あるもので工夫する"ということでした。今まで備えをすることを考えすぎて災害時にはないことで諦めるしかないのかなと思っていましたが工夫をすることで様々なものを造り出すことができることを学びました。
レクチャーを受けた後は宿泊に備えて各班寝床の準備を始めました。そなエリア東京の備蓄倉庫にある段ボールの仕切りや毛布などを工夫しながら用いて制限の中で各班工夫して寝床を作成していきました。
↑私達の班は仕切りを用いて2部屋の寝床を作りました。
実際に中に入ると段ボールと毛布だけだったため床が固く一夜明けると体が痛くなっていました。ちなみに私は普段と大きく異なる環境で、なかなか寝付くことができなかったため普段聞いている音楽をイヤホンで聞いて気持ちを落ち着かせることで少しは寝ることができたため、有事に備えて睡眠のルーティンを決めておくことも有効かなと実感しました。
〈2日目〉
寝床の掃除を終えた後、ラジオ体操を参加者全員とそなエリア東京のスタッフさんと一緒に行い最後のミッションを行いました。(事前にもシークレットミッションとされていたので内容はここでは紹介しないので是非実際に参加して体験してみてください!)
最後のミッションを行い、各班で振り返りを行いました。私達の班では「初対面の人と行動する難しさを感じた」「日頃の準備が足りてないことに気が付いた」「座学では学べない経験ができた」などの意見がでました。他の班では「災害を恐れて行動しないのではなく、自分たちができることを考えて備えていきたい」などの意見がでました。
最後に災害ボランティア推進委員会の方から災害時に大切なのは”できる人ができる事からやることが大切でできない自分を責める必要はない”というお言葉をいただきました。
〈プログラムを通して私が感じたこと〉
このプログラムを通して私にとって最も印象的だったことは初日に行ったアイスブレイクの1つである”たからもの”の話でした。皆さんは「何か一つ自分にとってのたからものは何ですか」と聞かれたら何を答えますか?班のメンバーは大切な人にもらったネックレス、自分の将来の夢に向けてたくさんのことを記してあるメモ、日常生活をメモしているメモアプリなどのモノに加えて友人や家族などの答えがありました。
推進委員会の方はっこのたからものこそが災害時に”生きる意味”になるというお話をしてくださいました。災害時に生きる意味や避難する意味を見失いやすいそうです。私は”たからもの”に「自分に関わる全ての人」と答えました。普段、生きる意味を考えることは正直なかったですが今回改めて自分自身の生活を振り返って周りの人にもっと感謝しないといけないと考えさせられました。活動の中でも自分自身でできる事はもちろんあるが周りの力も必要になる場面は多く、班のメンバーに助けられることも多かったです。有事の際はもちろんのこと日常生活を振り返っても周りに助けられていることが多いなと思いました。普段の生活を支えてくれている家族、悩みを聞いてくれる先輩、休日に遊んでくれる友達などなかなか直接感謝を伝えることないですが今まで以上に感謝の気持ちと自分も周りの人のためにできることからやっていきたいと思いました。
最後にこの場をお借りして今回の貴重なプログラムを主催してくださった警視庁警備部災害対策課、東京広域防災公園管理センター、災害救援ボランティア推進委員会の方々本当にありがとうございました。また、班メンバーをはじめとする参加者の方々にも対話を通して沢山の事を学ばせていただきました。ありがとうございました。
SKVでは、今回のプログラムで学んだことを生かした活動を行いSKV全体の防災力を高めるきかっけにしていきます!
長くなりましたが最後まで閲覧いただきありがとうございました。
夏季休暇期間中も様々な活動を行っていきます!
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