石巻合同合宿
本年度も3月10日から12日まで石巻合同合宿を実施しました。
生田キャンパスのボランティア団体SIVの学生と合わせて学生24名が参加しました。
<1日目>
石巻市震災遺構門脇小学校を訪問しました。
震災当時に校長を務めていた鈴木洋子さんに校内をご案内していただきました。
校内は津波火災で真っ黒になった椅子や机が残されていました。
当時の状況や避難の動きなど震災を経験したからこそのお話を伺うことができました。
【門脇小学校 外観】
【鈴木元校長から説明を聞くメンバー】
印象に残ったキーワード・フレーズ
「避難は連鎖する」
「被災者はこれから起こることを考えられる。経験からそれをを伝える役割を担ってほしい」
「当たり前のことができる学校であれば命が守れる」
「津波は黒い壁だった」
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<2日目>
石巻南浜津波復興記念公園にて行われた「3.11のつどい」に団体ボランティアとして参加しました。
灯籠の作成・設置・着火のお手伝いをさせていただき、震災発生時刻には鎮魂の思いと共に黙祷を捧げました。黙祷後には、バルーンリリースに使用する風船を式典に訪れた方ひとりひとりに手渡しし、空に舞い上がっていく風船の行く末を見守りました。
ボランティア終了後、石巻専修大学ゼミ活動の一つとして行われた「竹こもれびナイト2023」を見学し、現地の学生との交流をすることができました。
【式典会場】
印象に残ったキーワード・フレーズ
「ボランティアの主人公は我々ではない」
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<3日目>
最終日の3日目は、みやぎ東日本大震災津波伝承館を見学しました。
館内をボランティアとして活躍している石巻専修大学の学生に案内していただき、当時の被害状況について詳しく説明していただきました。
その後石巻観光協会の方と大川小学校までのバスに同乗していただき、石巻の街並みや当時の状況についてのお話を伺いました。
大川小学校到着後は、石巻観光協会の方のガイドのもと、周辺を見学したり実際に避難した高台まで登らせていただきました。津波で押し上げられたという2階の天井や根元から折れ曲がったコンクリートの柱が当時の津波の威力を物語っていました。
最後に向かった、いしのまき元気市場では石巻都市圏のB級グルメである石巻焼きそばをいただきました。
【実際に避難した高台から見た大川小学校】
【津波により折れ曲がったコンクリートの柱】
印象に残ったキーワード・フレーズ
「伝承の敷居を下げること」
「ここは簡単に残したわけではない」
「早く逃げろ!ではなく一緒に逃げようといえばよかった」
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合宿全体で学んだこと
・伝えていくことの大切さ、重要さ、現地に行って生で見ることの重要性
・ハザードマップに頼るだけでなく自分自身が土地を知ること、地域に合わせた災害の備え
・自らが先になって避難することで周りの命も助けることができる
・今まではどこか他人事だった、いつ自分の地域で災害が起こるか分からないと実感、防災意識の向上
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